2010年8月14日

終戦記念日間近

みなさん、こんにちは。フォトグラファーのTetsuです。

夏休みのまっただ中、仕事に追われている今日この頃です。お家に帰って久々テレビをみたら興味のある戦争モノのドラマでした。「帰国」
出演者も豪華なキャスティングですが、物語の早急な展開に落ち着いて感情移入しにくかったことはさておき、小栗旬と八千草薫の共演のシーンなどはおもわず涙を誘われました。
そのドラマの中で取り上げられたシーンの1つに長野県「無言館」が出てきました。無言館は窪島誠一郎氏により、信濃デッサン館の分館として平成9年に開館した美術館です。第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの残した絵画や作品、イーゼルなどの愛用品を収蔵、展示しています。
先月末にたまたま実際に無言館へ訪れた事があったのでドラマ上映中も身近に感じることができました。
私はカメラマンですが自分の打ち込みたい事と、戦争など周りの状況で押しつけられることとの板挟みになった人たちへ、今までの経験からか深い共感を感じてしまいます。
ドラマの中でも取り上げられましたが大切な妻へ、別離が迫った男が自分の誇れる方法で大切な人を描き残そうとした心が残されていました。その物はプライベートな作品であることと、また間違いなく描き手とモデル心の距離、かけがえのない関係を形に残したという事実が、肉筆の絵の中で見る者の心を打ちました。戦争という時代、やりたいことが出来ずなくなってしまった多くの方の想い。その一部分を絵画という形で、無言で語りかけてくるそんな空間でした。
全国の画学生の写真があり、私の故郷の四国の方の作品もありました。多くの方が書き残した者は、家族、恋人、そして故郷の風景でした。四国の風景は私の心にある風景とも同じだったので年月を超え先輩とつながった感覚を感じました。明日は終戦記念日ですが、何年か前からか心の底からしみじみと平和を感じるようになりました。
それではまた。

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